京つう

日記/くらし/一般  |京都府南部

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2008年10月14日

祭りの露店でエアガンのクジ

秋祭りに行きました。
子どもたちが大喜びで、次男と三男が
エアガンのクジをやりました。

祭りに行くたびに、必ずこのクジをやるのですが、
末等の小さなハンドガンしか当たりません。
露店のクジに本当に当たりが入っているのかなんて、
野暮なことは言いません。
子どもたちは、当たるかもしれないドキドキ感が楽しいのです。

結果は、もちろん末等でした。
残念そうに立ち去ろうとする息子たちに、
露店のオヤジが声をかけます。
「もう1回やってあかんかったら、このショットガンと交換したるで」

オヤジの手には、明らかにハンドガンより
大きくて長いショットガンが握られていました。
目を輝かせる息子たち。

次男は迷わず300円を渡し、クジをひきました。
結果はハズレ。オヤジは約束通り、
先に渡したハンドガンを受け取り、
次男にショットガンを渡したのです。

満面に笑みを浮かべるとはこのこと。
心から喜んでいるのが手にとるように分かります。

その様子を見ていた三男は、迷っていました。
ところが小学2年生にして無駄遣いを嫌う彼は、
「ボクはいい」と言って、諦めました。

間違いなく、後悔するでしょう。
そして、ショットガンを巡って、
兄弟げんかがはじまるのは
火を見るより明らか。

ボクは言いました。
「もう一回やったら?」

彼は「いいの?」という目でボクを見ました。
黙ってうなずくと、彼は財布から300円を出しました。

「弟もすぐに来ると思ったぞ」
オヤジは笑いながら300円を受け取り、三男がクジをひく前から
ショットガンを手にしていました。

それ以上の景品が当たるわけもなく、結果は末等。
でも、ショットガンを手にした三男は、
とても嬉しそうでした。

「ボクたち、もう一回やらへんか。
次もハズレやったら、これと交換するけどな」
オヤジが出してきたのは、ショットガンより
デザインが新しいマシンガンでした。

一瞬、心が動いたようでしたが、
息子たちはショットガンで十分満足だったようです。

帰宅すると、2人は的を作って、射撃ごっこをして遊んでいました。
彼らの笑い声を聞きながら、新聞を読んでいたら、
「うえーん」と泣き声が。

「お兄ちゃんが、ショットガン、返してくれへん」
と三男が泣きながら言いつけにきました。

ショットガンを奪ったのは、中学1年生の長男でした。
子どもっぽい遊びには興味ないふりをしていたけど
本当は自分もクジを引きたかったという
長男の複雑な心境には、気づいていませんでした。

息子たちよ、お願いだから
2本のショットガンで仲良く遊んでおくれ。

※イラストは明日アップします。


Posted by 寺田鳥五郎 at 19:05